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 9月20日は敬老の日。戸山幼稚園では、遠方にお住いのお祖父様、お祖母様にも子どもたちの『ありがとう』を伝えられたら、と願い、毎年敬老のプレゼント作りに取り組み、みんなでポストに投函に行きます。今年も敬老の日があることを知ると、自分たちの得意になったことや好きな製作活動を活かしてプレゼントを作ろう!と張り切る子どもたちでした。

 年長児は、手先が器用になり、集中力も高まっていることから、今年は紙編みに挑戦しました。夏季保育中からクラスで大流行りし、遊びながら技術を習得していったことで、それぞれが前向きに取り組んでおりました。また、困ったことは教え合えるようになっている姿も年長ならではです。

 相手を想って自分なりに工夫し、色にこだわって取り組むことで、色とりどりの作品が出来上がり!

 そこに、心を込めて描いた似顔絵を添えました。今回はなかなか会えない祖父母の皆さまのお写真をお借りしたことで、お顔の細部までじっくり眺めながら丁寧に描き進める様子がありました。子どもならではの表現力で、温かな作品となりました。

 年中児は、スタンピングで様々な形を作り、白いキャンバスに自由にストーリーを展開させていきました。今回は、製作に使った道具が多く、ハサミと画用紙で型を作った後、絵の具とタンポを使ってスタンピングを楽しみます。

 そして、絵の具が乾いた後に、クレヨンで絵を描き足す子も居て、年中らしいのびのびとした作品になりました!沢山の工程を、一つ一つ楽しめるようになった姿に成長を感じると共に、祖父母の皆さまへの想いの深さを感じます。

 それだけでは飽き足らず、おじいちゃんおばあちゃんの好きな色を考え、表紙やメッセージカードも飾り付け、その際はこれまでの思い出話をたくさん聞かせてくれる年中さんたちでした♪

 年少さんにとっては初めての敬老の活動でしたが、これまで『母の日』『父の日』でプレゼントを渡して喜んでもらった経験から、今回も「プレゼントあげたら?」と張り切り始めました。夏期保育中、初めてえのぐ遊びに大喜びしていたこともあり、プレゼント作りでも枠に捕らわれない色使いではじき絵製作をしました。

 何枚も描くことで色作りや、模様作りが上達していき、普段はなかなか使わない白いクレヨンも活躍させながら、はじき絵の面白さに夢中になっていました。

 3歳なりにメッセージを考えたり、上手になったハサミ製作で表紙を飾ったりしながら、完成を楽しみにしている姿がありました。

 プレゼントが出来上がると、近くの郵便局に投函に行きます。最近は、なかなかお手紙や郵便物に触れない日常であるかと思いますが、子どもたちにとってはポスト一つにも“不思議”がいっぱい詰まっている特別な体験です!

 自分の手で投函することを期待しながら向かい、年少さんたちも背伸びして頑張ります!時に抱っこされながら投函する姿は微笑ましく、ご近所の方にも温かく見守っていただいています。また、すっかり背丈が伸びてスムーズに投函する年長さんの後ろ姿には「大きくなったなあ…」と感慨深くなる職員一同です。

 自分たちのプレゼントの行方を絵本で学ぶ年長さんに比べ、「もう出てこないの?」と不思議そうに心配そうにする年少さん、「もう届いたかな」と嬉しそうな年中さん…と子どもたちなりにいろんな想いを抱えながら取り組んだ敬老の日。子どもたちが嬉しそうに取り組んでいた姿ごと祖父母の皆さまにお届けしたいと思うほど、温かく微笑ましい戸山幼稚園の大切な行事です。